
Knowledge
高血糖を防ぐ
行動を変えて高血糖を防ごう
こんな行動 心当たりありませんか?

甘いものをよく食べる

階段は使わない

ストレスをためがち
高血糖はさまざまな病気の原因です
血糖値とは、血液中の糖(グルコース)の濃度のこと。健康な人でも食後は高くなるなど変動しますが、数値が一定水準を超えた高血糖の状態が続くと、糖尿病をはじめ健康に次のような悪影響を及ぼす可能性があります。
生活習慣病関連
糖尿病(2型の場合)
血糖値を下げるインスリンがうまく働かなくなって血糖値の高い状態が続くと発症します。最初、自覚症状はほとんどありませんが、徐々にのどが渇きやすい、トイレが近い、食べているのにやせる、などの症状が出てきます。病気が進行すると、重篤な合併症を引き起こします。
糖尿病3 大合併症 ~神経障害のし 目に起こる網膜症のめ 腎症のじ ⇒「しめじ」と覚えられます~
糖尿病神経障害
感覚障害により熱さや痛みに鈍くなります。やけどやケガに気づかず治療が遅れ、重症化すると足の潰瘍や壊疽(えそ)に進行し、足の切断が必要になることもあります。
糖尿病網膜症
網膜の血管が傷つけられ、視力の低下や失明の原因となります。
糖尿病腎症
腎臓の糸球体の小さな血管が傷つけられ、腎不全を引き起こします。人工透析が必要になることもあります。
動脈硬化
糖が血管壁にダメージを与え、動脈硬化を引き起こします。心筋梗塞や脳梗塞のリスクを上昇させます。
高血圧・脂質異常症
高血糖とともに、生活習慣病の一環として合併することが多くなっています。
歯周病
糖尿病の人には歯周病が起こりやすく、逆に歯周病の人には糖尿病が起こりやすいことが知られています。
高血糖のめやす

上記の保健指導判定値以上であれば、血糖値が正常より高めといえます。
血糖まめ知識
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●糖とインスリン
糖は私たちの活動の大切なエネルギー源で、血液中の糖はインスリンの働きによって細胞に取り込まれます。インスリンが十分に働かないと細胞に糖が取り込まれず、高血糖の状態になります。
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インスリン分泌障害
肥満、運動不足、ストレス、遺伝的な要因などによりインスリンが分泌されず、糖を取り込めない。
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インスリン抵抗性亢進(こうしん)
インスリンは作られているが糖を取り込むのが難しい。主に肥満による内臓脂肪の増加が原因。
● 血糖値スパイク
食後に血糖値が急上昇・急降下すること。インスリンの働きや出方が悪いと、こうした血糖値の乱高下が起こり、血管にダメージを与えます。とくに糖質・炭水化物の多い食事で起こりやすくなります。
● ストレスと血糖値
ストレスがかかると、コルチゾールやアドレナリンといったホルモンが分泌され、それらが血糖値を上昇させます。
さあ、できることから変えてみよう!
予防・改善のためにできること
食事 糖質(炭水化物)をとりすぎないように注意し、野菜や肉・魚も含め
バランスのよい食事をしましょう。
運動 定期的な運動を心がけましょう。
ストレス 日常生活の中でこまめにストレスを解消しましょう。
楽しみながら健康に!
次の方法にTRY!
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簡単にできる!
食事
お菓子をわざと取りにくい場所に置く
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野菜や豆腐などヘルシーな食材を冷蔵庫の手前など取りやすい場所に置く
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ストレス
職場などで簡単にできるストレス解消法(呼吸法、ストレッチなど)を実践する
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魅力的!
行動
職場のランチタイムは同僚と散歩する
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食事
「ヘルシー弁当」を必ずチョイス
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ストレス
流行のグッズでストレス解消!
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みんなでやってみよう!
行動
「階段はこちら→」の表示を出す
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職場やその周辺のウオーキングルートマップを作ってみる
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ストレス
職場で“お昼寝タイム”を設定する
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食事
職場に設置している飲料を無糖のものに限定する
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いまやるとき!
食事
まず野菜から食べる(血糖値スパイクに効果的)
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ストレス
スマホの通知などに「深呼吸の時間」とメッセージを表示
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行動
健康診断を機に運動を開始する
※本稿はナッジの考え方をもとに作成しています。
監修:福田 吉治 帝京大学大学院公衆衛生学研究科 教授
杉本 九実 帝京大学大学院公衆衛生学研究科 特任助教