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肥満を防ぐ

こんな行動 心当たりありませんか?

ついエレベーターを使ってしまう

思わず食べすぎてしまう

気がつくとイライラしている

肥満はさまざまな病気の原因です

肥満とは身体に過剰な脂肪が蓄積した状態です。その原因は、主に運動不足と食べすぎです。健康に次のような悪影響を及ぼす可能性があります。

生活習慣病関連

心血管疾患

内臓脂肪がたまると、脂肪細胞から出る物質が心血管疾患の原因のひとつとなる動脈硬化を起こしやすくします。また血栓を起こす物質も分泌され、心筋梗塞のリスクが高まります。

 

糖尿病※ ※2型の場合

肥満により蓄積された脂肪細胞から、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを弱める物質が出されることにより、血糖のコントロールが難しくなります。この状態が続くと糖尿病の発病につながります。

 

呼吸器疾患

首やのどのまわりに脂肪が多いと、のどの空気の通り道が狭くなることに加え、脂肪細胞から出る物質が呼吸刺激作用を阻害することなどにより、睡眠時無呼吸症候群などを引きおこすことがあります。

関節の疾患

体重が関節に過剰な負担をかけることで、変形性関節症を引き起こしやすくなります。

一部のがん

大腸がん、乳がん、肝臓がんなど、特定のがんの発生率が、肥満の人で高いとの調査結果もあります。

肥満のめやす

腹囲

男性  85㎝以上   女性  90㎝以上

リンゴ型〈内臓脂肪型肥満〉

上半身に脂肪がつく

洋ナシ型〈皮下脂肪型肥満〉

下半身に脂肪がつく

column リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満

リンゴ型肥満は男性に多く、内臓の隙間に脂肪がたくさんついている状態です。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼ばれ、生活習慣病のリスクが高くなります。一方、洋ナシ型肥満は女性に多く、皮膚の下に脂肪がつくもので、リンゴ型に比べて、生活習慣病のリスクは高くありません。女性は閉経後に内臓脂肪がつきやすくなる傾向があり、注意が必要です。

BMI(体格指数) 25以上

標準18.5以上25.0未満

 

BMI=体重(㎏)÷{身長(m)×身長(m)}

 

column 「隠れ肥満」に注意!

近年、BMIは標準でも、筋肉や骨に比べて脂肪の量が多い「隠れ肥満」が若い世代に増えています。体脂肪率も意識してみましょう。

さあ、できることから変えてみよう!

予防・改善のためにできること

食事    野菜や果物、たんぱく質を適切に摂取し、糖分や脂肪の過剰摂取を控えましょう。
運動    ウオーキングなどの有酸素運動や筋力トレーニングを定期的に行いましょう。
ストレス    ストレスは食欲や体重に影響します。心の健康も大切です。

楽しみながら健康に!

次の方法にTRY!

  • 簡単にできる!

    食事

    冷凍の野菜やミールキットなどの手軽で健康的な食品を使う

  • 運動

    スニーカーで通勤してたくさん歩こう

  • ストレス

    深呼吸などすぐできるリラックス法を準備

  • 魅力的!

    食事

    ヘルシーな食事も思わず手が伸びる盛り付けに(小さくてオシャレな器で)

  • 運動

    運動するとポイントがもらえる仕組み(アプリなど)を使う

  • みんなやっているよ!

    ストレス

    憧れの人のSNSをチェックしてモチベーションアップ!

  • 運動

    仲間と一緒に運動する

  • いまやるとき!

    運動

    健診や人間ドックの予定を決めて、その日に向けて取り組んでみる

  • ストレス

    リマインダーでリラックスタイムをお知らせ

 

 

※本稿はナッジの考え方をもとに作成しています。

 

 

 

監修:帝京大学大学院公衆衛生学研究科 教授 福田 吉治
帝京大学産業環境保健学センター 研究員 杉本 九実

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