Knowledge

睡眠で「隠れ疲労」を解消しよう

疲れを意識していますか?

年末年始の忙しい時期、バリバリ仕事をこなして高揚感、達成感でテンションが上がり、仕事終わりにジムに行ったり、同僚と飲みに行ったり…という方はいませんか?
脳の眼窩前頭野(がんかぜんとうや)という部位は、“ 疲れた” というシグナルを発して、脳や身体にさらなる負荷を生じさせないようアラートを発する部位です。しかし、楽しいことや達成感のある仕事をしていると、「意欲の中枢」と呼ばれる前頭葉でβ-エンドルフィンやドーパミンが分泌され、眼窩前頭野の発するこの警告を消してしまいます。これを「隠れ疲労」といい、前頭葉が発達した人間だけが起こす現象です。隠れ疲労の蓄積は突然死をも引き起こすことも。意欲が高いときほど隠れ疲労の蓄積には注意が必要です。

横向きに寝て快眠度を上げよう

疲れは、自律神経機能の低下が原因です。質のよい睡眠をとることで自律神経機能を回復させ、疲れをとりましょう。
ただ、睡眠中のいびきや無呼吸は、快眠を邪魔する大きな原因。いびきをかく方へのおすすめは、横向き寝です。のどの筋肉や舌が気道をふさぐのを重力が防いでくれます。
また胃もたれが気になる方は、右半身を下にすることで、胃の消化活動を妨げず、快眠につながります。

 

 

監修:梶本 修身 東京疲労・睡眠クリニック院長

CONTENTS