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理事長就任のご挨拶

三菱UFJ銀行健康保険組合
理事長 江連 雅紀

新緑の季節、皆さまにおかれましては健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
このたび、常森前理事長の後任といたしまして、理事長の職をお引き受けすることになりましたので、一言ご挨拶を申し上げます。

さて、我が国の健康保険制度を取り巻く環境は、少子高齢化の進展に伴い大変厳しい状況に直面しております。2022年度の国民医療費は、新型コロナウイルスの影響もあり前年度比で約1兆8千億円増加し、過去最高の46兆円に達しました。

特筆すべきは、75歳以上の高齢者の医療費が大きなウェイトを占めることです。今後も少子高齢化を背景に国民医療費は増加し、国の試算では2040年度に76兆円に達するとされており、それを支える現役世代の負担の限界も指摘されています。
こうした状況下、医療のDX化を推進し、医療提供体制の効率化を図るとともに、健康寿命の延伸に対する取組みを強化し、医療費の増加抑制を図ることが喫緊の課題です。
この流れのなかで、健保組合の支出の多くを占める高齢者医療制度への拠出金(前期高齢者納付金・後期高齢者支援金)の負担が増大、当健保組合の財政も収支の悪化が続き、直近3期連続で経常収支の赤字幅が拡大しております。

このような状況に対し、当健保組合はこれまでにも増して医療費の適正化やデータ分析による効率的・効果的な保健事業の推進、マイナンバーカードと健康保険証の一体化への対応等、医療のDX化に対応する体制を構築するとともに、皆さまがより容易かつ自律的に健康管理を行えるよう、アプリなどのICTツールを導入するなど、保健事業の充実に力を入れてまいります。

また、健康経営を実践する事業者とより一層連携することで、疾病の発症予防、重症化予防により重点をおき、皆さまの健康増進と健康寿命の延伸のお役に立てる活動に取り組んでまいります。

被保険者とご家族の皆さまにおかれましては、当健保組合が実施する各種健康診断や健康づくりのための事業を積極的にご利用いただくとともに、引き続き健保組合に対するご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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